こんにちは。
今回は1.5回ブリーチ毛の縮毛矯正を当てさせて頂きましたのでそちらを解説していきたいと思います。
ブリーチをしている髪は、「広がる・パサつく・まとまらない・引っかかる」など、ダメージの悩みが出やすい状態。
そこにアイロンやドライヤーの熱、日常の摩擦が重なると、さらに毛先がバサッと広がりやすくなります。
今回ご紹介するお客様も、まさにそのお悩みでご来店されました。
ブリーチ毛に縮毛矯正を当てるの一般的には相性がよくないと言われております。
適切な薬剤選定と処理をすれば、ここまでツヤと柔らかさが復活します。
Before:ブリーチの乾燥と広がりが顕著な状態
今回のお客様の履歴はこちら
- 全体にブリーチ履歴あり
- 毛先は特に乾燥・パサつきが強い
- 表面のうねりと広がりでシルエットが大きく見えてしまう
- まとまりがなく、毎日のスタイリングに時間がかかる
という状態でした。
ブリーチ毛は pH・強さ・還元量の調整を間違えると即ビビり毛になるため、通常の縮毛矯正より繊細な判断が必要です。
今回の施術ポイント
① ダメージレベルを見極めて薬剤を細かく塗り分け
ブリーチの回数や履歴によって、毛髪内部の強度が大きく違います。
そのため今回は塗り分け塗布になります。
- 根元:クセをしっかり伸ばすため弱め〜中の薬剤
- 中間:ダメージに合わせてさらにパワーを調整
- 毛先:ほぼ補強メインの処方で還元を最小限に
このように3〜4段階で薬剤を塗り分けました。
② ケラフェクト・アブソリュートの処理で“結合の穴”を補強
ブリーチ毛は通常の髪質より栄養が少なくスポンジ状態になります。
ケラフェクトはハリコシや体力アップ。
アブソリュートのトリートメントは擬似キューティクル生成のCMCで還元剤の通り道を作り出す。
前処理はこれがよく私がするパターンになります。
③ アイロンワークは低温で“面”を整える
ブリーチ毛は温度が高いほどタンパク変性になるリスクがありますので、ブリーチ毛はアイロンする前には必ずブローが必須です。
これは別に悪い状態ではなく、ちゃんとお薬がきいてる状態になります。お客様的には少し驚き、ちゃんとストレートになるかなと心配になる方もおられますが大丈夫です。
この広がった状態前にブローをすることにより水素結合で髪の毛を綺麗に整える必要があります。
そこで、初めてアイロンワークになります。
髪質にもよりますが、大体180度が多いです。引っ張りすぎず、テンションは最小限
毛先はストレートにしすぎず柔らかさを残すが1番です。
After:ツヤ・まとまり・柔らかさが劇的に復活
いかがでしょうか?
ビフォーの広がり・パサつきが改善し、面の整ったツヤ髪になったのではないしょうか?
毎日のスタイリングが圧倒的に楽になります。
このように ナチュラルな仕上がり を意識しています。
ブリーチ毛の縮毛矯正は“技術選び”で仕上がりが決まる
ブリーチ毛は施術の難易度が高く、
通常の縮毛矯正と同じやり方では確実にダメージします。
- 薬剤の強さ
- pH
- 放置時
- 熱処理
- 補強成分の入れ方
これらを総合的に判断し、髪の状態に合わせた細かな調整が必要です。
「ブリーチしてるから縮毛矯正できない」
と断られた経験がある方でも、一度ご相談ください。
まとめ
ブリーチ毛でも丁寧な薬剤選定と処理で綺麗にツヤも出せます。
そして、毛先まで自然で柔らかいストレートも可能。
ツヤ・まとまりが復活し、扱いやすさが格段にアップ
ホームケア次第で仕上がりが長続きする
ブリーチ毛の縮毛矯正でお悩みの方は、是非お気軽にご相談ください◎
では、また。



