今、髪質改善メニューがとても注目になっております。
そこで、髪質改善の先駆けとなった酸熱トリートメントというメニューが誕生いたしました。
今回は従来の酸熱トリートメントと新しく誕生したアルカリ酸熱の違いや効果などをご説明していきたいと思います。
アルカリ酸熱とはどんなメニュー
今回の美容業界で注目されてるアルカリ酸熱のメニューでは、一般の方にはそこまで浸透がされていないメニューになります。
簡単に説明しますと従来の酸熱トリートメントでは「カラーの色落ちが激しい・髪の毛のきしみやガシガシ感がでてしまう」など第4のトリートメントとして最新メニューと出てきましたが、一度試してからあんまりというお声がたくさん聞いてきました。
イメージ的にあんまりという感じついてました。
ただ、今回のアルカリ酸熱では『仕上がりが柔らかい・酸熱特有の臭いが残らない・カラーの色落ちもほぼ無く・高明度のカラー施術も可能』という従来の酸熱トリートメントのデメリットがほぼクリアしたメニューになります。
アルカリ酸熱のPOINT・髪質改善を始める方
・酸性ストレートを当ててる方
・縮毛矯正を当てたくはないけど、手触りや質感を変えたい方
・システムトリートメントで状態が変わらない方
・カラーをされてる方
髪質改善に興味があるけど、実際しようと思っても内容があんまりわからない方も多いかと思います。
従来の酸熱トリートメントと今回のアルカリ酸熱についてのPOINTを掴んで頂けたらと思います。
従来の酸熱トリートメントとアルカリ酸熱の違いは?
では、従来の酸性酸熱とアルカリ酸熱の違いをご説明します。
従来の酸性酸熱では、髪の等電点はph4.5~5.5での施術でしたが、アルカリ酸熱ではph6~7(中性)髪の酸性等電点からするとアルカリに傾いてることからアルカリ酸性と言われています。
従来の酸熱との違い
酸性酸熱・グリオキシル酸の濃度が高くphが2~3高くなる
・髪質によって失敗しやすい
・縮毛矯正の事故に繋がりやすい
・カラーの色落ちが激しい
・臭いが残る
・髪の毛がきしむ
アルカリ酸熱・薬剤の設定でph5~7になる
・仕上がりがとても柔らかくなる
・カラーの色落ちがほぼない
・高明度のカラー、ブリーチでも使用可能
・臭いが残らない
・酸性ストレートとの相性がとても良い
酸熱トリートメントとは酸性の薬剤とアイロンの熱を利用することから架橋トリートメントと言われる施術になります。
ダメージした部分に対して、薬剤のグリオキシル酸やマレイン酸と言われる髪内部の結合を架橋させて髪質改善を行います。
従来の酸熱トリートメントの施術工程は正直、アシスタントでも施術は簡単であるが故、酸熱トリートメントでの髪質にあった適材適所での薬剤の設定が経験が少ない美容師さんが多く失敗事例が相次ぎました。
酸熱の失敗参考①酸性領域での施術では過収斂が起こりやすくなる
②アイロンのプレスなどによる熱やけ
過収斂の原因としては通常ph0.5〜2.5の弱酸性ですが、繰り返していくと過度な収斂を起こして毛先が固くなりガシガシときしむ仕上がりになります。
薬剤選定により仕上がりは変わります。
アルカリ酸熱では名前からアルカリだから痛むというようなものではなく、還元力をもたない薬剤になり優れてる点では『キューティクルを開いて今までのグリオキシル酸を少なくして効果的に架橋効果を得られる』という施術になります。
アルカリ領域ではキューティクルを開くことで少ない濃度でも効果的に髪質改善の効果を感じられるメニューになります。
アルカリ酸熱で使う薬剤は?
アルカリ酸熱の薬剤について説明していきます。
アルカリ酸熱は正直ここ最近のメニューになりますので取り扱いのメーカーは少なく、現在私自身もメニュー化するならMETEOからの10.5とインクラインという薬剤を使用することを検討中です。
メニュー化次第お知らせ致します
アルカリ酸熱のPOINT基本は処理剤とトリートメントを併用して使います。
個人的にMETEOの酸熱のメニューにする場合の処理剤はこちらです。
ネオメテオ10.5
メテオGL
マテリアル
メテオコネクター
アクア
PPT02
PPT01
インフォーム
ドロップ
ケラフェクトミスト
アクトフィルム
ここら辺が鉄板で使用しようと思います。
他の処理剤としてメーカーのリトルサイエンシストの商材も組み合わすかもしれません。
グリオキシル酸のメーカーは結構出ていますのでそこは色々検証してphコントロールがしやすいのを使っていくことが必要かなと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回は酸性酸熱とアルカリ酸熱をご説明させて頂きました。
これからも髪質改善のメニューもどんどん進化していくので施術方法や薬剤などの知識も参考にしていただければと思います。